笑う門には福来たる!!

翌日


将軍 家茂公の下坂に同行する仕事を依頼された


その為、破れたりしている着物を治そうと

いうことになった



中垣呉服にお願いしたら

店主が「息子に行かせます」とのこと



「よう!誠十郎!!すまねぇな!!!」

「別に… 仕事だ」

「お前の道具箱だ」




誠十郎が道具箱を受け取り、縁側に座る



「ここでするから、治すの持ってきて
あ?名前なんだっけ?」

「土方歳三だ」







誠十郎が、胡座で繕い物を進めていく



「へぇ~ 早いなぁ!!俺、藤堂平助!
よろしくな!!年近そうだよな?」

「うるさい」

「あっ… ごめん」


藤堂が隣へ、静かに腰を下ろした






「よぉ!!やってるな!?
俺は、永倉新八だ!!」


「俺は、原田左之助!!」


「うるさい」


「「ごめん」」



しゅん、と肩を落として藤堂の隣に座った



「何でここに座るんだよ」


三人をジトッと睨んだ




「邪魔は、しないよ!!見たいだけさ!」

「そうそう!!見たいなってな!!」

「おう!!見るだけタダだろ?」





いつの間にか、沖田と土方も珍しいと
興味津々で、誠十郎の手元を覗く


「よし、終わり」



誠十郎の手際良さもあって、昼過ぎに終わった


「んじゃ」

帰ろうとした
誠十郎が、庭に気配を感じ取った


視界には、見覚えのある顔



「芹沢さん!!どうしました?」


沖田が、たずねると局長 芹沢鴨は


「この者は?」

と質問で返した


「繕い物をして下さってるんですよ!」

「ん?お前… どこかで…
あぁ、殿内と…(ガシャ)」

「その名前、聞きたくないんだけど」



近づいた芹沢から、刀を抜き取り

首を目掛け、誠十郎が刀を振り落とす

芹沢は、鉄扇で刀を振り払った



「そうか…殿内をやったのは、お前か?」

「だったら、どうする?」



「おい!!何やってんだ!!やめろ!!」


止めに行った藤堂が、誠十郎の肩に手を置こうとすると


「触るな」  


少し声の高めな誠十郎が、低く唸る

その目は、殺気に満ちていた

それでも、止めなければと思った永倉と原田が近づく



ドガッ



伸びて来た手を払い、永倉をけり飛ばす


そして、槍を構えた原田に誠十郎が刀を振る

カキーン

沖田が、誠十郎の刀を止める

ドン

後ろから、土方が誠十郎に手刀を落とす

グラリと倒れる体を芹沢が抱きとめた


「永倉、無事か?」

「…はい、すみません
気を抜いたつもりはないんだがなぁ」


「恐ろしい奴め…」


そう、呟いた芹沢に土方が問う


「芹沢さん、誠十郎とはどこで?」

「お前には、関係ない
コイツは、俺の所に連れて行く」

「待って下さい!!僕が看ます!!」