笑う門には福来たる!!

チラホラと桜の花びらが散り始めた

少し風の冷たい日




「沖田さんにお会いしたいのですが」



誠十郎が屯所に来た




この日、試衛館の面々は

幹部会議をしていた



「終わるまで、待つから気にしないで」

荷物を縁側に置き、庭を眺める

土方が、誠十郎に声を掛けた




「中に入れ」

「なんで?俺は、着物届けに来たんだ」

「お前に会いたいって人がいるんだよ」

「なんの為に?」

「いいから!!来いって!!」


強引に廊下にあげられ、部屋まで引っ張られる


「やぁ!!君が誠十郎君か!!
いやぁ~綺麗な顔してるね!!
この度は、無理を訊いてくれて、感謝している!!ありがとう!!」

「あぁ、貴方が近藤さん?」

「壬生浪士組 局長 近藤勇だ!!」

「中垣 誠十郎です
沖田さん、着てみて、治すとこあるかもしれないから…」

「はい!!」



沖田が誠十郎から、風呂敷を受け取る



「わぁ!!凄く素敵な色です!!」



大喜びしながら、着物を着始める

誠十郎は、持ってきた道具箱から

刃物を取り出し、しつけ糸をとっていく


「丁度いいですね!!」

「帯して、羽織も着てみて」

誠十郎に促されるまま

沖田は、着付ける



「この帯も素敵ですね!!
あれ?帯はたのんでませんけど?」

「やる」

「いいんですかぁ!!!嬉しい!!!」

「サッサと着てくれないか」

「はい!すみません!!」