「ご両親だって許してくれたんだ
夫婦になろう!!」
「なりません」
「なんでだよ?」
「ええやない、夫婦にならなくても
十分に幸せですから」
土方が何度求婚しても、こうして断る
そうしているうちに、月日がたった
一歳になった誠は
梅の咲く頃
この世を去った
そして、誠十郎は置屋に戻った
君菊として、再び表舞台に立つようになる
昼間、置屋の外で土方が君菊と会う
「うちは、土方さんと夫婦になりません
どうしたら、諦めはるの?」
「おめぇがどっかに嫁ぐとかしなければ
諦めつかねぇ!!」
「無茶いわんといてよ」
そう言うと、中に入ってしまった
しばらく立ち尽くす土方のもとに
君菊の下男が声を掛けてきた
「本心やないですよ
あなたを突き放した後、いつも泣いてます
……今も、泣いてましたから」
屯所に戻ると、熱で寝込む沖田の部屋へ
「今日もフラれたんですか?」
「ああ なんでだろうな…
泣いてるんだとよ」
「言ってくれたら、力になるのにね
僕が一人で会いに行ってみます」
「まず、体調を整えろよ」
「明日には動けますよ!」
翌日
「君菊は、土方さんが嫌いになったの?」
「そんな事あらしまへん!!!」
「だったら、夫婦になりなよ?」
「なりまへん」
「土方さんに言わないから、理由を聞かせて?」
「……お琴さん」
誠十郎の口にした名前に、首を傾げた
「???
どうして、お琴さんの事知ってるんです?
土方さんは、話していないよね?」
「待っているそうですよ」
「ずいぶん前に婚約を破談にしたんです
お琴さんの事、誰に聞いたんですか?」
「会いに来たんです
誠がお腹にいるとわかった日
とてもお綺麗な方でした
土方さんには、幸せになって貰いたい
きちんとそばで、支えられる方がいいんです」
「土方さんは、君じゃなきゃ駄目なんですよ?」
「そんな事ない!!
うちがおらんでも、なんも困ることないですやろ?」
「お琴さんが嫁に来たって、土方さんは、幸せじゃない!!
お琴さんだって、嬉しくないよ!!
土方さんの心は、誠十郎にしかないんだから……
どうして、素直になれないんですか
お澄さんとお琴さんを重ねて、罪悪感があるなら、それは絶対間違いだよ!?」
「そんなんやない
うちは、土方さんのお荷物になりたくない
それだけや
総司……堪忍して
うちは、このままでえかったのに……」
夫婦になろう!!」
「なりません」
「なんでだよ?」
「ええやない、夫婦にならなくても
十分に幸せですから」
土方が何度求婚しても、こうして断る
そうしているうちに、月日がたった
一歳になった誠は
梅の咲く頃
この世を去った
そして、誠十郎は置屋に戻った
君菊として、再び表舞台に立つようになる
昼間、置屋の外で土方が君菊と会う
「うちは、土方さんと夫婦になりません
どうしたら、諦めはるの?」
「おめぇがどっかに嫁ぐとかしなければ
諦めつかねぇ!!」
「無茶いわんといてよ」
そう言うと、中に入ってしまった
しばらく立ち尽くす土方のもとに
君菊の下男が声を掛けてきた
「本心やないですよ
あなたを突き放した後、いつも泣いてます
……今も、泣いてましたから」
屯所に戻ると、熱で寝込む沖田の部屋へ
「今日もフラれたんですか?」
「ああ なんでだろうな…
泣いてるんだとよ」
「言ってくれたら、力になるのにね
僕が一人で会いに行ってみます」
「まず、体調を整えろよ」
「明日には動けますよ!」
翌日
「君菊は、土方さんが嫌いになったの?」
「そんな事あらしまへん!!!」
「だったら、夫婦になりなよ?」
「なりまへん」
「土方さんに言わないから、理由を聞かせて?」
「……お琴さん」
誠十郎の口にした名前に、首を傾げた
「???
どうして、お琴さんの事知ってるんです?
土方さんは、話していないよね?」
「待っているそうですよ」
「ずいぶん前に婚約を破談にしたんです
お琴さんの事、誰に聞いたんですか?」
「会いに来たんです
誠がお腹にいるとわかった日
とてもお綺麗な方でした
土方さんには、幸せになって貰いたい
きちんとそばで、支えられる方がいいんです」
「土方さんは、君じゃなきゃ駄目なんですよ?」
「そんな事ない!!
うちがおらんでも、なんも困ることないですやろ?」
「お琴さんが嫁に来たって、土方さんは、幸せじゃない!!
お琴さんだって、嬉しくないよ!!
土方さんの心は、誠十郎にしかないんだから……
どうして、素直になれないんですか
お澄さんとお琴さんを重ねて、罪悪感があるなら、それは絶対間違いだよ!?」
「そんなんやない
うちは、土方さんのお荷物になりたくない
それだけや
総司……堪忍して
うちは、このままでえかったのに……」


