笑う門には福来たる!!

「今日は、帰らないから
明日も帰れるか、わからない」

原田が出掛けに、そう言った

「何かあるんどすか?」

「夏風邪流行ってて、人手不足って土方さんがぼやいてたなぁ」

「そういうことだ
おまさ、誠十郎と仲良くしろよ?」

「うちは、いつも仲良うしてるえ!」

「いってくる」

嘘のつけない原田に助け船を出し
原田を見送り


その日、普段通りの生活を送ったが


夕刻前


「誠十郎、ちょっと手伝って欲しい」


原田が誠十郎を呼びに来た


「俺、ムリムリ」

「いや、ちょっと来て欲しい」

「なんで、俺なんだよ」

「君菊ならって、女将が言うから」


よくわからないまま、屯所へ


「長州の奴らがいつもどこ使ってるとか
君菊が知ってるって女将から聞いたんだ」


「なんだ、そんなことか
いつも使ってるのは、池田屋
時々、四国屋も使うみたいだな」

「間取りわかるか?」

「うん」

池田屋と四国屋の間取りを書く

「ありがとう、もう良いぞ」

「原田さん、今夜は、俺のお師匠さんに
泊まって貰おう」

「お前も大人しくしとけよ!」

「長州の人の顔、俺わかるから
見たらどちらが本命かわかるよ?」

「それは助かる」


まだ女とは、知らない近藤が誠十郎を連れて行くと言いだし

とんとん拍子に話がまとまった


「ったく……お前は、中に入るなよ?」

「四国屋が有力なんだろ?気をつけて」

「あぁ、万が一そっちが本命でも
すぐに行くからな!!」

「はい」
















「近藤さん……こっちが本命ですね」



池田屋だった


山崎が知らせに走る


少ない人数で、こちらに来ていたが

会津の応援も来ない




「行くか」

「はい」

沖田の返答に、近藤についてきた

永倉、藤堂、谷、浅野、武田、奥沢
安藤、新田が頷く


「誠十郎は、ここで土方隊の到着を待ってて下さい」


「わかりました」