あっという間に敵を全員やっつける


「えっと…おおきに?」


助けられたんだと自覚して、礼を言う


「いえいえ、礼を言うのは、僕らですよ
君菊、ありがとう」


山南が優しく言って着物についた土を祓う


「わわっ!!自分でするから!!」

君菊が誠十郎で、男だと思っている為

普通にお尻を触ったのだ


「山南さん、こいつ俺の女だ」


触るなという感じで土方が割って入る


山南が驚く


「あはははははっ!!
山南さんが誤解するよ?」


「うち… 土方はんの女なん?」


「自分がそう言ったんでしょ?」 


「あれは、売り言葉になんとかで
あっ…山南さん、山崎さん
あの…ホンマに女なんどす」

「やっぱり…
えらい細い腕やなって思てたんや」


「そのわりにゃ、雑な助け方だったな」

「そうですよ!!君菊が怪我したら、山崎君?タダじゃおかないよ!?」


「土方君と沖田君が、通いつめるわけだ」


山南が納得して笑う


「はぁ~着物汚してしもた…
怒られる…嫌やなぁ」


しょんぼりした君菊だったが


山南が女将に説明してくれて、怒られずにすんだ



山南、土方、沖田の三人が話し合い

山崎を動かす事にしていた

君菊が囚われていることは、予想外だったが、無事で何よりだと

それぞれが、心に思った