笑う門には福来たる!!

大雨の降る夜だった

何もかも、流してしまうような

激しい雨の中


「いいか!誰にも見られんじゃねぇぞ!」



土方の声に山南、原田、沖田が頷く




芹沢を暗殺するために、八木邸へ



「え?」



芹沢の足下に、愛人 梅が血を流していた


「少し待て
客がくるのでな」



「客だと?」



「君菊を呼んである」




ガタッ




綺麗な着物で、化粧をきちんとした

君菊



「芹沢さん!!」


土方と沖田をすり抜け、芹沢の懐に飛びこむ


「良く来てくれた
来てくれないかと思ったよ…君菊」

「芹沢さんに呼ばれたんだから
来るに決まってる!!
一緒に連れていってくれるんでしょう?」

「いや……最後に一目、君菊に会いたかった!それだけだ!」  

「置いてかないで……」

「前に話した願い、今叶えてくれないか?
君菊」



芹沢は、優しい表情で君菊の両頬を

両手で挟んだ


土方と沖田は、二人を見守る


土方達からは、君菊の後ろ姿しか見えない


芹沢にだけ見えるように


君菊が笑った