やっとキスが止まった時には 蒼くんは合わせる顔がないと言った感じで そっぽを向いてなにやら 耳が尋常じゃなく赤くなっている。 「もうだめ、 ほんとわりぃな。 みおり、男に油断してんじゃねぇぞ」 そんなことを一方的に言って 逃げるように去っていく君。 蒼くんがいなくなったこの部屋に 私の心臓の音だけが響いていた。