一部記憶障害 医者から言われたのは この病気だった。 あの事故で 間一髪のところで 男の子が わたしを突き飛ばして ひかれることはなかったのだが 倒れた時に頭を打ったわたしは 記憶をなくしてしまった。 男の子との記憶を。 それからというもの 男の子とわたしは 一緒にバスケをすることもなくなった。 私が彼と接しようとすると 頭に激痛が走る。 過去のことを思い出そうとして それが拒否反応を起こしているかのように。 男の子は気づいた時には、 引っ越してしまった。