な み だ




「そんなことな……うわ!!!」




「ちょっと!何やってんの!!」




雑巾の件からわかるように金田くんはかなりおっちょこちょい。今度は私のリュックを持ったまま顔から正面に転んでしまった。




「いっててて……」





鼻の頭が擦りむけて血が滲んでいる。慌ててリュックから絆創膏を出して鼻に貼ってあげる。