「さ、桜田さん!何入ってるのこのリュック!お、重過ぎ……」 金田くんに私のリュックを持たせて悠々と歩く。さっそく雑巾の件の『なんでも』を帰りに実行したのだ。 「んー……ロッカーの中身ほとんど持って帰って無かったからね〜。辞書とか3冊ぐらいあるかも?」 実を言うとこの大荷物を持つのが嫌だったので帰りが億劫だったんだよな、ラッキー!なんて思ってたりする。 まぁ金田くんの雑巾のせいで頭についたガムを髪ごと切るはめになったことを考えたらラッキー!なんて思えないけど。