幽霊の君と

「あのね、僕を存在する人間として扱ってくれるのは、僕すごく嬉しいんです。こんなこと、初めてだから」


コンビニからの帰り道、人気のない道を選びながら歩く最中、シロは必死に俺に話しかけていた。


「でも、神谷さんに迷惑かけるわけにはいかないから……僕が他の人には見えてないってこと、ちゃんと自覚してください」


そこまで言って、シロは立ち止まった。


数歩先に出てしまった俺は、振り返った。


「……シロ?」


「それができないなら、僕は……」


シロは俯いたまま、俺に表情を見せることはなかった。


「僕は、やっぱり出ていきます。僕、死んでまで誰かに迷惑かけたくない」





………こいつは、一体何が起こって、どうしてこんな若さで死んだのだろう。


恐らく深い傷であろうそれに軽々しく触れることなど俺にはできないが、俺は、こいつを、何としてでも自分の手元に置いておかなければならない―――、そんな、妙な使命感が沸き上がっていた。