幽霊の君と

「……」


「はー。お客さんが少ない時間帯で助かりましたよ。僕がこれ持ってたら、他の人には商品が勝手に浮いてる状態ですもんね。あっ、でも防犯カメラ……、まいっか」


いつの間にか隣にはシロが立っていて、かごに入れたお菓子を一つ一つ眺めてはにこにこ笑っていた。


「これ、一度食べてみたかったんですよ。これも甘くて美味しそう!」


……子供みたいだ……。


「もう良いのか」


お菓子なら大した金額にはならないだろうと、その量には触れずに聞いた。


自分から食べたいと思うなら食欲はあるのだろう。


「弁当とかは……」


「うーん。お腹は空いてないのでいらないです。食べる必要があるのかも分からないし」


それは栄養面でということか。


もう死んでいるなら必要はないと思うが。


それは口には出さずに、レジに向かう。