幽霊の君と

俺がそう言うと、シロは嬉しそうに笑って、さっき俺が渡したコートを羽織ると、トコトコと寄ってきた。


「行きます!僕、コンビニなんて初めて」


……初めて?


今時の高校生には似つかわしくない台詞に少し引っ掛かりはしたが、鼻歌混じりに嬉しそうな顔をしているシロを見て、深く聞くのは止めた。


何か、あるんだろう。


あまり実感は湧かないが、こいつは、つまり、死んでいるのだから。


「神谷さーん!早く行きましょうよ」


「分かった分かった」


既に玄関のドアを開けて急かしているシロのあとを慌てて追いかけた。