寒い冬の夜、俺は一人家までの道のりを、身体を縮めながら歩いていた。
道には真っ白な雪が降り積もり、そこかしこに立ち並んでいる店はクリスマスに向けて華やかなネオンで飾られ、夜にも関わらず明るかった。
「寒ぃな……」
ぼそっと呟くと、俺は大通りから一転、古くさいアパートが立ち並ぶ通りへ抜けた。
その中の一つが、俺の家だ。
アパートの二階の、端っこ。
ギシギシと音がなる階段を駆け上がり、部屋に向かうと、俺の部屋の前―――、端の柵に、こちらに背を向けて寄りかかる人影を見つけた。
「……?」
今日は特に……、というか、俺の部屋を訪ねてくるような奴はいないはずだ。
それに、その後ろ姿に見覚えはなかった。
道には真っ白な雪が降り積もり、そこかしこに立ち並んでいる店はクリスマスに向けて華やかなネオンで飾られ、夜にも関わらず明るかった。
「寒ぃな……」
ぼそっと呟くと、俺は大通りから一転、古くさいアパートが立ち並ぶ通りへ抜けた。
その中の一つが、俺の家だ。
アパートの二階の、端っこ。
ギシギシと音がなる階段を駆け上がり、部屋に向かうと、俺の部屋の前―――、端の柵に、こちらに背を向けて寄りかかる人影を見つけた。
「……?」
今日は特に……、というか、俺の部屋を訪ねてくるような奴はいないはずだ。
それに、その後ろ姿に見覚えはなかった。