最愛なる天使へ

「君死にたいの?」





俺は彼女に訊いた。







「えっ‥‥ふふふ。」


彼女は戸惑いながらも笑った。



「死ぬつもりはないよ。私ねいつもこうやって日が沈むの見るの好きなの。」



なんだ、そういうことか。よかった‥‥










「でもね私もうすぐ死んじゃうと思うの。」


「え?どういうこと‥‥」





「白血病だって。かなり進んでるみたいなの。」





何も言えなかった。