明日の空



「今から結果を発表します。」


部室に響く顧問の声。各ユニットの3分程度の課題曲の演奏が終わり、再び部室に集まっていた。



「発表するのは、上位3つのユニットとその得点だ。そして、1位のユニットに選抜としてフェスに出てもらう。」

「それじゃあ発表するぞ。第3位…」


どんどん読み上げられていく結果。

周りにいるのは悔しがったり、涙を浮かべる先輩ばかり。

「明日の空」は未だに呼ばれない。




「そして、フェスに出る第1位は…




『明日の空』だ。」