3年前


みのりside




「やったぁ!また1位だよー!」

「みのりはしゃぎすぎだよ〜(^_^;)」




部室に張り出された紙。
その前で喜んでいた私と華がいた。



華。私がバンドを組んでた時のボーカルを担当していた。


バンドと言っても、私たちは少し違くて。


私の伴奏に合わせて華が歌う、ピアノと歌の弾き語りだったのだ。



「だってさ!だってさ!軽音楽部バンドランキング連続1位だよ⁉︎すごくない⁉︎」


「みのりが実力あるからでしょー、よっ!プロピアニストの娘!」

「やめてよ〜!そんなこと言ったら華だって!世界的な歌手の娘じゃ〜ん!」





『うちらは最強だね!』




2人なら、なんでもできてしまう気がする。







そう思っていたんだ。






あの日が来るまでは。