明日の空




「新くん…?」



亜好歌先輩が放心しながらこちらを見ている。


でも…言わなきゃいけない。


「僕、見たんですよ。



亜好歌先輩が怪我をして教室に倒れていたのを。」



『!』


レノ先輩や好歌依先輩は、それだけで何があったのかを大体察したらしい。


若葉は訳が分からず、突然の告白に戸惑っていた。



「…またかよ、あいつら!」


静寂の中、1番に言葉を発したのは好歌依先輩だった。


「…終わったんじゃなかったの?亜好歌。」

「…ごめんね。言わなくて。」


「なんでや!なんで言わなかったん⁉︎」



「…脅されてたから。



2人にバレたら、後輩がどうなっても知らないぞって。」