「先輩?先輩!起きてください!」
うつ伏せの状態の亜好歌先輩を揺さぶる。
状態を確かめようとして、体の向きを変える。すると…
「え?」
亜好歌先輩の体は傷だらけだった。
顔に傷はない。だけど、捲られた袖からは、痛々しい傷のついた腕が見えている。
「亜好歌先輩…」
「ん…う?あ、らた……⁉︎新くん⁉︎」
目が覚めたのか、亜好歌先輩が体を起こそうとする。
傷が痛むのか、なかなか辛そうだ。
「大丈夫…じゃありませんよね。家まで送りますよ。」
「新くん。」
「はい?」
「今日のことは忘れて。レノや好歌依、若葉ちゃんにも言わないで。」

