「亜好歌先輩!どこですかー?」
今は放課後。本来なら部活の時間なのだが…
なんと。亜好歌先輩が行方不明なのである。
原因はついさっき。よくわからないけど。
レノ先輩の指示で、亜好歌先輩と新がセッションをしていた。
亜好歌先輩は今にも泣きそうだったけど。
数分後、なぜか亜好歌先輩が部室から飛び出した。
気づいたときにはその姿は無くて。
逃げ足だけは速いという好歌依先輩の教えは正しかった。
新曰く、教えて欲しいところがあって譜面を見せようと近くに行ったら逃げたらしい。
「おーい、亜好歌見つけたでー!」
響く好歌依先輩の声。
私たちが部室に集まると、赤面で涙を流す亜好歌先輩が。
「ほら、理由を言うてみ」
「うぅ…いや、新くんは悪くない…んだけど…やっぱり、まだトラウマで…ごめん、本当にごめん」
「いや、大丈夫ですよ?あまり気にせず接したのは僕ですし。」
「うぅ…」
ひたすらごめんとつぶやく亜好歌先輩。
私たちはこのとき知らなかった。
恐怖の前兆がすでに亜好歌先輩を襲っていることを。

