「うぅ…疲れた…」


加入から数日後の放課後。

『サマーフェスティバル』という名の『新入生お披露目ライブ』に備えて、練習をしていた。

まあ、今は休憩なのだが。



「わ、若葉ちゃん、水飲む?それか、飴とクッキーとマカロンならあるけど、た、食べる?」

「ありがとうございます〜!」


水はありがたいけど…なぜお菓子が?
常備してるのかな…?


「亜好歌先輩。僕も、飴貰っていいですか?」

「う、うん⁉︎いいよ?」

「亜好歌、落ち着け(笑)警戒心解けや〜!ついでにうちも飴もらうで〜」

「うぅ…うん」


私と新に接するときの亜好歌先輩は、
何処か落ち着かない感じがする。


レノ先輩曰く、過去に色々あったらしいけど…気にするなと言われてる。


でも、いつまでもよそよそしいのは…


「おーい、休憩終わりー!合わせるよ〜」

『はーい』



「それじゃあいくよ?1.2.3!」


その日、校内には一つにまとまった音が鳴り響いていた。