「えっ、入部希望者⁉︎」
「は、はい。突然すみません」
「いいのいいの!入ってや!」
「失礼します」
入部希望者に先輩たちは心の底から喜んだ。
…約1名を除いては。
「あ、あの」
「ん?」
「あの、隅っこで膝抱えてる方は…」
目線が示す先には膝抱えてブツブツと何かをつぶやいている、亜好歌が。
「…あー、あの子大分変わっててさ。ちょっと慣れてない子と話しづらい感じだから。気にしなくていいよ!」
「は、はぁ…」
「少しずつ慣れていけばいいよ。ね、亜好歌?」
「ふぇ⁉︎そ、そうだね⁉︎」
「そういえば、名前聞いてもいい?できれば、希望する楽器もあれば…」
「は、はい!成宮若葉です!ギターを担当したいと思ってます!」
「成宮新です。ドラムを希望したいと思ってます。」
『よろしくお願いします!』
「元気だねぇ」
「な、慣れるようにがんばるね!」
「と、いうわけで…」
『ようこそ!軽音楽部へ!』

