明日の空

翌日 新入生side





「ほえ〜…」


圧巻。その一言しか出なかった。



軽音楽部のパフォーマンスが始まった瞬間、会場の雰囲気が180度変わった。


たった3人。

ドラム不在。

全員でボーカルもこなす。

最低限の人数でここまでのパフォーマンスをするのだ。




…すごい。


『きーめた』


重なる声。

それに気づいた人はいなかった。