天国の恋~雪と涙に染まる片恋~

「・・・・・・私ね、家が超貧乏で・・・・・・お父さんは私が小さいころに亡くなって・・・・・・お母さんは、朝から晩まで休まず、必死に汗水流して働いているの。」

「・・・・・・。」


雄二は、私の話を黙って聞いてくれている。


「そんなお母さんを・・・・・・私は助けることができなくてっ・・・・・・貧乏なのに、学校に行かせてもらえるだけでもありがたいのにっ・・・・・・わ、たし、何も・・・・・・できなくて・・・・・・。」




力もない、弱っているお母さんを助けてあげることができない自分が嫌で、とても悔しい。




泣いている私を、ただただ優しく抱きしめて慰めてくれる雄二。