『今日瞳に告白されたんだよ』

『マジかよ!』
亮はとても驚いていた。

『OKしたのか?』

『いや、断った』
俺は少し暗いテンションで答えた。

『何でだよ。好きな奴でもいるのか?』
亮はあの時の瞳と同じ質問をしてきた。

俺は少し間をあけて言った。

『うん…』

『誰だよ?』
思ってた通りの答えが帰ってきた。

俺はずっと黙って答えなかった。

暫く俺と亮の間に沈黙が続く。

その沈黙を破るかのように亮が話だした。

『もしかして李菜?』俺は瞳に聞かれた時のように答えた。

『うん…』

『そうか…カンバレよ!』

亮はそういって電話を切った。

結局俺が一番聞きたかった事が聞けなかった。