愛され姫様!?~天使と悪魔~


楽しそうに二人並んで話す瑠耶さんとほのちゃんだった。


「…そん、な…。」


「えー…わたくしは違いますわよ?あ…咲楽様ぁ」


私に気づいたほのちゃんは立ち上がって近づいてきた。


「おはようございます。」


「お、おはよ…。」


そう私に笑顔を向けるほのちゃんが嫌いで。


苦しくて、息ができない。


涙が出てきそうだった…。


「おはようございます。会長。」
           ・・・


「お、おはようございます瑠耶さん…。」


「わたくしたち、お付き合いすることになったんです。わたくしが父に言ったら瑠耶様が…瑠耶が告白をしてくれたんですの。」


そう言ってほのちゃんは瑠耶さんの腕に自分の腕を絡ませた。


こんなにもほのちゃんが憎いと思ったことは無かった。


「そ、そうなんだ…。良かったですね瑠耶さん。」


「あぁ…。」