その次の日、優一は退学した。 「この学園にいらしてまだ日数も経っておりませんでしたのに…」 宝架が寂しそうに言う。 「そうだね…。」 すべての事情を知っている咲楽にとっては、嬉しい事。 だが、一人の会長としては嬉しくないことだった。 「にしても、名倉さんが退学なさったのってどうしてなんですか?」 祥汪が聞く。 「ご両親の御都合。」 あの事件からお爺様には『名倉くんのはご両親の御都合で。と言う様に』と言われた。 「…そう、だったんですか…」 二人とも残念そうだった。