数日後、咲楽は優一を生徒会室に呼び出した。
―――がちゃ。
「何用ですか?生徒会長が直々に僕を呼び出すとは。」
「優一さん、私はあなたとの結婚を断らせていただきます。」
咲楽はきっぱりと言った。
「・・・。」
「こんな話は学校でする話ではありませんが、家へご招待するのは私が嫌なので、生徒会室でお話をさせていただきます。」
「…なぜ、断る?」
優一は顔をひきつらせて言う。
「私は、結婚に興味がありません。」
「今は無くてもずっと一緒にいれば興味がわいてくるかもしれないだろう?」
「それから、私は名倉家とは縁を切りたいのです。」
「はぁ?」
「名倉家は立派な名家です。ですが、蓮王寺家の者として名倉家との縁談はお断りしたいのです。」
「僕と一緒になれば蓮王寺家をもっと広められる!!」
優一はそういう。


