―――――――――― 「そう…。優一君がねぇ…。」 「どうしてかな…。」 「咲楽は会長が好き?」 真琴は聞く。 「好きだよ、もともと会長になりたかったし…。半分は人気投票みたいなものだったんだけど…。」 「そうね、中等部で生徒会長なんて初だもの。役員はいたけど…。優一君は謎の男の子だね。」 「そんなノー天気なものじゃないって」 咲楽はそういうと頬を膨らませた。 「そんなにぷくっとしないの。お母さんは別に会長じゃなくてもいいのよ?」