その夜、ずっと咲楽は考えていた。 どうしていきなり優一があんなことを言ったのか。 なぜ、咲楽が会長の座を下ろされるのか。 考えれば考えるほど、疑問が生まれてきた。 「…はぁ…。」 「あら、かわいい女の子がため息なんてついちゃだめよ。」 「お母さん…!」 「何か悩みでもあるの?」 「あ、いえ…悩みってほどではないです…。」 「まぁ、紅茶でも飲んで話してちょうだいな。」 真琴はそういうと紅茶を入れ、咲楽に渡した。 「実は・・・・」