しばらく門前で立っていると二台の車が向かってきた。 「どうやらあれに乗っていらっしゃるようですね。」 宝架が言う。 「そうだね。女の子だったらな~っ」 〝キキッ〝 黒のリムジンのドアを運転手が開けた。 「初めまして。皇神さん。」 「君が生徒会長の咲楽?」 皇神は咲楽を見下ろしていった。 「はい。この度は我が校にご転入していただき嬉しく思っております。わたくしは生徒会長の蓮王寺 咲楽と申します。」 「へぇ…デューク…。それに、中等部。」 「皇神さんともう御一方は?」