「と、とにかく!!私はお姫様って柄じゃないから…。」


「そう?目も大きくてかわいいけれど?」


「お母さんは自分の娘だからだよ!!」


「あら、母親はなんでも娘を可愛いものよ。」


「わかったから!!とにかく私は名倉さんとは結婚しない!!」


そういって私はお母さんの背中をぐいぐい押した。


「わかったわよ。じゃぁね、ゆっくり休んでね。」


〝バタンッ〝


「……はぁ~っ…。」


(お母さんったら…)