愛され姫様!?~天使と悪魔~


「私を許婚さんに会わせてほしいの。」


「許婚に?」


「うん…。ほら私もうすぐ高校生になるでしょ?雅はまだまだだけど家を継ぐ大事な長男だし…。」


咲楽は気恥ずかしそうに言った。


「あ、あぁ…。そうだけど…。」


「誰でもいいの。お母さんとお父さんが良いなって思った人でいいから…。お見合いとかも悪くないかなって…。」


「佐々柄家とか…。」


咲楽はうつむいて言った。


「・・・。」


「・・・・。」


長い沈黙が流れる。