こうして私は無事、瑠耶と付き合いだした。


「では、今期の部活動予算はこれでいいですね?」


「はい。」「大丈夫です。」


「では、会長、印鑑お願いします。」


「はい。では会議を終了します。皆様お疲れ様でした、お気を付けて。」


「「「「ごきげんよう、咲楽会長。」」」」


ぞろぞろと帰っていく役員たち。


「…ほのちゃん……!」


私の呼びかけにほのちゃんが立ち止まる。


「はい……。」


「少し時間良いかな?」


私はもう寒くなった中庭へと歩く。