すっかり学園はほのちゃんと瑠耶さんの話題で持ちきりだった。 あちこちで聞こえる祝福の声。 私はそれが苦しくて痛くて逃げ出した。 「……わ、たしが悪いのに…。」 中庭に咲く花たちが慰める。 風になびいて揺れる花たち。 「……うっ…ぐすっ、うぅ…」 一人うずくまる。 「何やってんだよ…。」