偽りの彼ら



そんな事を言うコウを、照れ隠しで思い切り叩いてやろうと手を振り上げた。


その瞬間、手を掴まれて


「んん……!」


さっきとは違う深いキスが降ってきた。


心臓の音がどんどん速くなっていく。
大きすぎて外まで聞こえそう。


それと比例して、顔の赤さも史上最大と言ってもいいぐらいになった。


りんごみたいだった。
って後からコウに言われたくらい。