偽りの彼ら



あたしは目を丸くして、コウを凝視した。


コウの意地悪な表情は崩れない。



「今泣いているカレンが、本当の「華恋」だろ?」



そう言うと、今度はクックッと笑い出したコウ。



あたしは状況がなかなかつかめなくて
目をパチパチさせたままだった。