「誰なの?その人。」
「わからないんです。お母さんからの手紙に写真と住所が書いてある紙を見つけて...でもこの人行きなさいって手紙に書いてあって。」

俺の頭の中が
真っ白になった。
この子は父さんと
どんな関係なんだ。
なぜか少し
不安になった。

「だったら母さんに聞けばいいじゃん。」
「お母さん...私を置いてどっか行っちゃった。」
「...ごめん。」
「ううん、いいの。」
「あんた名前は??」
「美奈。」

夏目 美奈
17才
遼介のお父さんとの
関係は...

「俺は遼介。俺も一緒に探してやるよ。これ、連絡先。まぁなんかあったら連絡して。じゃぁ」
「あっ、ありがとう。」
「おう」

俺はいないと
わかっている
父さんを
一緒に探す
約束をしてしまった。

「やべぇ、コンビニ...」

俺はコンビニまで走り
買い物を済ませて
すぐに店に戻った。