「いいよなー康の客は、あんなキレイなお姉さんばっかりで、俺なんかおばさんばっかりだぜ?ありえねー」
「そんな事ないですよ。」

レイタ
19歳
遼介の仕事の先輩で
この人もまた
訳ありでこの店で
働いている。

「遼介!ちょっと買い物行ってきてくれ。」
「あっ、はい。じゃぁ先輩、俺、買い物行ってきます。」
「はいはい、いってらっしゃいっ」

店を出ると
まだ外は雨が降っていた

「最悪。」

俺は傘を取りに戻り
傘をさして
コンビニへ向かった。

コンビニへ向かう途中

「あのっ...」

振り返ると
そこには
不思議と
懐かしいかんじの
女の子がいた。

「あのー...」
「えっ!?あっ、何?」
「この人知りませんか?」

女の子が
俺に見せた写真に
写っていたのは




10年前に死んだ
俺の
父さんだった。