「陸ー!!!!!!」


 寝そうな陸を叩き起した。


「なに…眠い…。」

「眠いじゃない!!!かっ…彼女居るってホント!?」

 ……………


「うん。いるよ。」

 ……………

 躊躇いもなく普通に言った…


「聞いてないよ…!!!」


「言ってないもん。聞かれなかったし。」


 まぁ…聞かなかったけど…

 言ってくれても良いじゃん!!

 
「いつから彼女いたの?」


「えっ?一年の時からいたよ。」

 えっ…だって彼女いるような感じじゃなかったじゃん!!

 学校で彼女と居る所みた事ないし…陸は平等に皆に優しいから好きになっちゃう女の子も居ると思う。


「信じられない…あたしの知ってる人?」



「知ってるんじゃない?」



「隼人達知ってるの?」


「さあ。知らないんじゃない?」


 …………


「隼人ー!!美憂!!!!」


「「なに?」」


 大きい声で呼んだ。


 だって…だって…一大事だよ!!


「陸に彼女が居た!!!!」


 ………………


「はぁー!?嘘?信じらんねー。いつから?誰?きっかけは?早く言えよ。ってか会わせろし!!!」


 あれから陸は質問攻めに…隠してたのが悪い!!


あの後……


 先生達もあたし達もドンチャン騒ぎ…


 夏休みでよかった…