「また明日ねー!」 「ばいばい、し…あれ、椎乃は?」 「え、いないの?」 「椎乃ならさっきダッシュで帰ったわよ。」 ーーーーーーーーーー ーーーーーーー ーーーー 「はぁっ…洸っ!?」 バンッと洸の病室を勢いよく開ける。 「椎乃ちゃんっ…!!」 洸のお母さんが抱きついてきた。 「あ、あのっ…洸はっ!?」 私がそう言うと洸のお母さんはギュッと強く抱きしめてきた。 「せ、成功よっ…!」 え… ぺたん、とその場に座り込む。 「えっ、椎乃ちゃんっ!?」 ボロボロと涙が溢れる。