「彼女失格、だよぉっ…。」



は?


何言ってるんだ椎乃のやつ。




まさかあの時何も言えなかった事を言ってるのか?



そんなの大丈夫だ。そう言おうと思いドアを開けようとすると、母さんに腕を掴まれた。



「だめ。」



その時は母さんが何を言いたいのか全く分からなかった。



でもそんなのすぐに分かった。



「よしっっ!!!」


ぱんっと音がして勢いの良い椎乃の声が聞こえた。




「洸、早くベッドに戻って。」


母さんにそう言われベッドに戻る。