〜洸side〜
今日は調子が悪くて椎乃が来た時に運悪く吐いてた。
チラッと椎乃を見ると固まっていた。
いや、震えていたの、かな?
泣き虫で、弱虫な椎乃にはこんな俺の姿が怖かったのかもしれないな。
母さんが椎乃を外に出してくれた時はホッとした。
いや、母さんがここにいるのがまず抵抗あるんだけどな。
俺の母さんは昔から心配性でプラス、俺が何回大丈夫、って言っても聞かない頑固者だ。
吐き気が収まって呼びに行こうとした母さんの足が止まった。
「椎乃ちゃん…泣いてるわ。」
「はっ?」
俺もドアのところまでいく。
