私の好きな人 〜キミと生きた時間〜



そんなに…頼りなかった?


「ごめ…」


「私、これでも彼女だよっ…。頼ってよ、もっと…うぅ。」



「ごめん、ごめんな…」


そう言って洸はギュッと私を抱きしめた。



その腕は少し震えているように見えた。



「こ、う…ごめん、私も言い過ぎ、た…。」


泣きすぎて言葉が上手くつながらない。



「ちがう、椎乃は悪くないから。ごめんな、俺のせいで…」


こんな洸を見たのは初めてだった。



「ねぇっ…、なんでこんなとこにいるの…?」



なんで、



なんで病院なんかにいるの…?