私の好きな人 〜キミと生きた時間〜



「ふぅー!!」


今日は待ちに待った夏祭りの日。



今はゆりちゃんに家に来てもらって浴衣の着付けやメイクをしてもらってる。


「よし!できた!やばい、超かわいいっ…!!」



ゆりちゃんが目をキラキラさせながら私を見る。


へ…?


私は鏡をとり顔を写した。



「うわぁあ!すごい!ゆりちゃんすごいよ!」



あんな顔がメイクでこんなに変わるものなんだね!


「椎乃は元がいいから少しだけでこんなに可愛くなっちゃった!」


お世辞ってわかってるけど、


「えへへ、ありがとーう!」


嬉しいものだ。





「よーし!完成っ!」


浴衣の着付けが終わったらしく、ゆりちゃんがそう叫んだ。



「うわぁあ!ありがとう!」



「日向くんもう倒れちゃうんじゃなーい?」


えぇっ!?なんで!?


「まぁ、可愛すぎるからね…ふふ。」



なんかゆりちゃん怖いよ…。



なんてゆりちゃんと話してるとあっという間に約束の時間が近づいてきた。


「じゃあ私はもう行くね。楽しんでおいで。」


「うん!本当にありがとうっっ!!
ゆりちゃんだーいすきっっ!!」


ぎゅーっとゆりちゃんに抱きつく。


「どーいたしまして。あたしも好きよー!」


ゆりちゃんはそう言って出て行った。



「へへっ、ほんと、ありがとう。」