「行ってきまーす!!」


ガチャっと玄関のドアを開ける。



「おはよ、椎乃。」



家の前には洸がいた。


「おはよう!洸!いつも来てもらっちゃってごめんね!」


洸とは毎日登下校をしてる。



「いーの、俺が毎朝椎乃に会いたいだけ。」



うぅ…照れるよ。


ギュッと抱きついて言う。


「私も洸と会えるの毎朝楽しみなんだよ…!」


えへへ、と笑う。



「ん、じゃあ行くか!」


あれ、反応薄いよ…。



むぅ。



「どした?椎乃?」



「なんもないもーん。」



ぷくっと口を膨らませて言う。




「そ、ならいこーか。」



な、なにさ!


冷たいよ、ばか洸…。