「うぅっ…洸ーっ…!!」


洸のお母さんが洸の手を握って泣いてる。



やだ、やだよっ…!




「洸、!まだ死なないでよ!?一緒に年を迎えるんでしょっ!!!?」



何を言っても洸は目を開けない。




でも意識はあるって…







「椎乃ちゃん、こっちにおいで…。」



こうのお母さんはそう言って私を洸のとなりに座らせた。





「でもっ、ここはっ…」



お母さんが座る場所ですよ。!




「息子の隣に座るのは…お母さんの仕事じゃないですか…」



「ううん、いーの。きっと洸も椎乃ちゃんがいいって思ってるわ。」



「そんっな……」


「洸と話してあげて。」





「は、い……」