でも椎乃といると自然に笑えてるんだよな。
本当に、椎乃はすごい。
だから時間もあっという間で。
「じゃあもう帰るね。また明日来ますっ!!」
「おう。てか勉強大丈夫なのか…?」
俺がそう言うと椎乃はビクッと肩を揺らした。
ん??
「い、家でやってるから、大丈夫っ!!」
…絶対嘘だ。
でも俺がやれ、とか言える立場じゃねぇしな。
「そっか。がんばれよっ!」
「うんっ!!!じゃあね!」
そう言って椎乃は部屋を出て行った。
一気に寂しくなった部屋。
椎乃がいるだけで、この部屋は太陽に照らされてるみたいに明るくなる。
