私の好きな人 〜キミと生きた時間〜




「あ!椎乃、彼氏さんのお迎えよ、!」


へ…?



ドアの方を見ると、


「椎乃、帰ろ?」


ニコッと笑っている日向くんがいた。



ダッッーー


「日向くん!」


ぎゅっと抱き着いた。



「うおっ!どーした?」


「会いたかったっ!」


そう言って日向くんの方を見上げる。



「ちょ、可愛すぎ。」


え…?


そう言った日向くんは手で私の頭をぐしゃっとした。



「帰ろっ、か。」


日向くんが真っ赤な顔で言う。



「うんっっ!!」




そう言ってカバンを取りに教室に戻る。




すると、

「ちょっと椎乃ー?見せつけてくれるじゃない。」


…え?


あっ!

クラスのみんなが顔真っ赤にして私を見ていた。



みんな見てたんだ…。



「椎乃ちゃん可愛すぎ!まじ天使…。」


「日向洸が羨ましいぜ、ほんと。」



うぅ…恥ずかしい…。


「み、みんなっ……、ばいばい!!」


私は顔を真っ赤にしながら走って教室を出た。






椎乃が教室を出て行った後、クラスの全員が顔を赤くしていた事を椎乃は知らなかった。