「ゆりちゃん…」
学校について教室に行く。
ゆりちゃんのおかげでまた幸せが戻ってきたんだよ。
お礼を言いたい。
早く会いたい。
ガラッーー
「ゆりちゃんっ！！！」
教室に入るなりゆりちゃんの名前を大声で呼ぶ。
「なに椎乃？朝からそんな大声で呼ばないの。」
その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れそうになった。
ギュッとゆりちゃんに抱きつく。
「ちょっ…どーしたの、椎乃？」
いつも通り接してくれるゆりちゃん。
「嬉しくてっ…」
あと、もう一つ言いたいことがあった。
「ありが、とっ…ありがとうっ！！」
この言葉と同時に涙が溢れる。
私に勇気をくれて
私を叱ってくれて
「本当にっありがとうっ…！」
「わかったから。ふふ、もう泣きすぎだよ。」
ニコッと笑うゆりちゃん。
「う、うぇっ…うわぁあん！」
クラスの子たちがどうしたっ！？って言ってるけど今はなにも返せない。
ただ、ゆりちゃんの腕の中でわんわんと泣いた。
最高の友達を持ちました。
いや、
ーー最高の心友です。
